日本初の新婚旅行：霧島上陸の地「浜之市港」
慶応2年（１８６６年）、京都・寺田屋で襲撃された龍馬は、西郷隆盛や小松帯刀らの勧めで薩摩を訪れた。傷の治療も兼ね、恋女房のお龍と共に向かったのが温泉地・霧島。天降川の河口である浜之市港（現在の隼人港）に船で降り立ったと言われている。

 
龍馬、手傷療養の温泉：新川渓谷「塩浸温泉龍馬公園」
新川渓谷沿いには、いくつかの温泉郷が点在しているが、なかでも龍馬が新婚旅行中に１８泊もしたのが「塩浸温泉」。谷川で魚を釣り、ピストルで鳥を撃つなど、楽しい時間を過ごしたと言われている。2010年５月には温泉施設と共に龍馬資料館や足湯を備えた龍馬公園としてリニューアルオープン。

■アクセス：JR霧島温泉駅から車で１０分
■料金：龍馬資料館３００円、塩浸温泉３６０円

■問合せ：0995-45-5111（霧島市観光課）
龍馬＆お龍ハネムーンスポット：「和気神社」
奈良時代から平安時代にかけて国の官僚として活躍した和気清麻呂公を祀る神社。龍馬が霧島から土佐の姉・乙女宛に出した手紙には「和気公いおりを結びしところ」と記されている。毎年４月中旬〜下旬には、見事な藤の花が咲き誇ることでも有名。社務所の脇には龍馬とお龍の記念碑もある。

■アクセス：溝辺鹿児島空港ICから車で２０分

■問合せ：0995-77-2885
龍馬も感動させた滝：「犬飼滝」
高さ36m、幅22ｍの犬飼滝は、新鹿児島百景の１位にも輝く豪快な滝。龍馬は「この世の外かと思われ候ほどのめずらしきところ」と表現している。県道470号線沿いから遊歩道を歩いて行けば、滝を間近で見ることができる。

■アクセス：溝辺鹿児島空港ICから車で16分

■問合せ：0995-45-5111（霧島市観光課）
霧島登山のために宿泊した宿：「硫黄谷温泉　霧島ホテル」
龍馬とお龍が高千穂登山の前後に宿泊したのが「硫黄谷温泉　霧島ホテル」（当時は前身である「霧島館」）。玄関ロビーには龍馬が姉・乙女に送った手紙やピストルのレプリカなど、龍馬関連の資料が展示してある。
　
■アクセス：溝辺鹿児島空港ICから車で30分

■問合せ：0995-78-2121
NHK大河ドラマ「龍馬伝」ロケ地：龍馬＆お龍　新婚登山の地：「高千穂峰」
鹿児島と宮崎の県境に位置する霧島山群の一峰。天上界から神が降り立ったと言われる「天孫降臨」の地としても有名。龍馬夫妻は新婚登山にこの山に登り、途中の「馬の背越え」では危なくてお龍の手を引き、おびただしいミヤマキリシマに感動したと言われている。山頂では「天の逆鉾」を見て「天狗の面なり」と大いに笑ったとか。「天の逆鉾」は現在でも見ることができる。NHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケ地にもなった。
　
■問合せ：0995-57-2505（高千穂河原ビジターセンター）
龍馬夫妻も参拝した縁結びの神社：「霧島神宮」
天孫降臨の神話に登場する高千穂峰に降り立ったと言われるニニギノミコトを祀る神社。龍馬とお龍の二人は高千穂峰登山の後、この宮を参拝し、御神木の大杉を見ました。展望所近くには、龍馬の新婚旅行を記念したパネルもある。

■アクセス：溝辺鹿児島空港ICから車で35分

■問合せ：0995-57-0001
【イベント】龍馬とお龍の足跡をたどる：「ハネムーンウォークin霧島」
龍馬とお龍の二人が歩いた道のりを、現代の龍馬とお龍になって歩き、自然や歴史を楽しむウォーキング大会。地域の方々によるおもてなしの数々も楽しみのひとつ。６つのコースから自分の体力に合わせて選べる。

■開催日：毎年3月中旬

■問合せ：0995-45-5111（霧島市観光課）
【ガイド】霧島市観光ボランティアガイド　霧島しっちょいどん
「しっちょいどん」＝鹿児島の方言で「物知り」の意。塩浸神社や和気神社など、龍馬に関する史跡を案内するボランティアガイド。地元ならではの話を聞くことができる。

■案内費用：1人200円

■問合せ：0995-45-5111（霧島市観光課）
NHK大河ドラマ「龍馬伝」ロケ地：小松帯刀を見舞った温泉「霧島いわさきホテル・緑渓湯苑」
塩浸温泉で傷を療養した龍馬とお龍は、栄之尾温泉で湯冶をしている小松帯刀を見舞いに。もちろん龍馬自身も湯冶をしたであろう。現在は霧島いわさきホテルの森の中の露天風呂「緑渓湯苑」になっている。ＮＨＫ大河ドラマ「龍馬伝」のロケ地にもなった。

■アクセス：溝辺鹿児島空港ICから車で30分

■問合せ：0995-78-4888