日本茶の可能性を追求する【万】(よろず)で、究極の一煎に向き合うひととき
 
 
福岡・赤坂の街に入り組んだ路地に、独特の空気感をまとった静かな佇まい。ふとすると通り過ぎてしまいそうに住宅地の景色に溶け込んでいるのが、茶と酒のお店【万(よろず)】だ。
 
外観から内装にいたるまで、統一された美しさへのこだわりがうかがえる。銅製の炉を中心にぐるりと囲まれたカウンター席。特別なお茶やお酒を愉しむためだけに造られた贅沢な空間は、社会の喧騒を忘れさせてくれる。
 
 
最先端の日本茶文化を体感できる万(よろず)。店主は徳淵卓(とくぶちすぐる)氏だ。緒方慎一郎氏からなる日本茶の流儀を受け継ぎ、「茶と酒 果子とあて」という新しいスタイルを確立した。万では茶品評会に出品された最高級の茶葉をはじめ、福岡を代表する八女茶(星野村)など、九州はもとより日本各地の選りすぐりのお茶が一同に揃う。徳淵氏の丁寧な所作により煎れられたお茶は、茶葉の旨味が最大限に引き出され、まさに絶品の一言に尽きるだろう。
 
 
「何よりもまず相手を出迎えるとき、もてなしの心を伝えるのはお茶。日本人の心を表す日本茶の文化を継承し、広めていきたい」と語る徳淵氏。人に煎れてもらうことで、お茶の味わいは格段に変わるということを体感してみてほしい。
 
また二階には、「お粥」を提供する万分室がある。一日の〆や消化にやさしい食事としておすすめしたい。
 
 writer:Chie




 
 
 
玉露 
 
一煎目は最後の一滴まで味わいたい、低温で抽出した濃厚な旨味をもつ玉露。茶葉の特徴を深く知り尽くした徳淵氏だからこそ生み出せる、「茶房 万」の珠玉のお茶を堪能して。
 
 
栗しぐれ
 
ほっこりと甘い栗の甘味、日本茶の二煎目のさらりとした深みとともに。木箱に並ぶ可愛らしい菓子たちに自然に顔がほころぶ。
 
 
紫芋のきんとんと生姜ようかん
 
香りたかく美しい色調の紫芋。しっとりとしたやさしい風味を一切れずつ味わう。艶やかな黄金色の生姜ようかんはシャキッと歯ごたえも楽しめる。






 
 
【万(よろず)】
 
住所 福岡県福岡市中央区赤坂2-3-32 赤坂MOKUZO 1F
 
電話 092-724-7880
 
営業時間 15:00〜深夜頃迄
 
定休日 日曜日 
 
収容人数 15席(カウンター11席、半個室イス・テーブル席4名)
 
個室 1階:半個室
   2階:あり 

チャージ(席料) 夜のみ1,000円
 
クレジットカード利用 可 

アクセス 地下鉄赤坂駅から徒歩10分




【受け継がれる日本の伝統美が彩る万(よろず)】
 
感性溢れる空間でいただく日本茶が主役のコースをご紹介
 
煎茶/水菓子(フルーツ)/日本茶と和菓子
夜3,500円〜
 
・煎茶
水でじっくり8時間、旨味を抽出しております。
 
・水菓子
旬の果実をご用意しております。
 
・お茶とお菓子
お選びいただいた茶葉を
一煎、二煎、三煎で味わっていただきます。
和菓子をお見本から、それぞれお好みにあわせてお楽しみください。
 
※玉露の場合は、最後に茶葉をお浸しにしてお召し上がりいただけます。








 
 
 
 
 
 


 
 
 
 

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