福岡城址跡の歴史が残る大手門。緑豊かなこの地の大通りからはいった場所に、思わず目を惹くデザインの建物が。フレンチ料理のお店「TTOAHISU」(トアヒス)だ。
入り組んだエントランスにはのれんが掲げられており、誰もここがフレンチのお店だとは思わないだろう。
店内に入ると目に飛び込んでくる、壁に大きく描かれた大手門。アーティスティックな「和」を基調とした、温もりと静けさが共存する心地いい空間だ。
シェフは山下泰史(やましたたいし)氏。
長崎県のホテルのレストランで経験を積んだ後、京都のフレンチ店「ルヴェ ソン ヴェール」の新たな取り組みとしてイタリアンのお店の立ち上げに尽力。その後、フランスで様々な経験を経て料理への想いを深める。東京では、フレンチ店「アロマフレスカ」による新たなフレンチ店「AMOUR (アムール)」立ち上げに参画。東京・品川のレストランのシェフを経て、福岡の大手門に、ようやく念願の自身のお店「TTOAHISU」(トアヒス)をオープンした。
トアヒスでの提供はコース料理のみ。フレンチの古典を重んじながらも「革新的かつMADE IN JAPANを感じるアプローチ」をかたちにした料理は、どれもが幾重にも及ぶ工程という"贅"を尽くした内容となっている。山下シェフのひたむきにフレンチと向き合う姿勢を料理を通して感じてほしい。