こだわり派の店が軒を連ねる鹿児島市天文館の七味小路に店を構え15年が経つ。この店には根強いファンが多く、親子２世代で常連になる客も珍しくはない。

オーナーソムリエの渡瀬氏のスマートなトークが心地よい時間へと誘い、この店のシェフでもあるマダムの作るイタリアンは、女性シェフならではの繊細さと優しい味わいは、心までも満たし「また食べたい！」と思わせる。

ヴルカーノでは、いつ訪れても新しいワイン・メニューと出会うことができる。日々構成を変えて出される料理メニューは前菜だけでも20種類を越える。

写真は
枕崎の鹿籠豚のロースと胡椒焼き・バルサミコソース
2,000円

そのほか、猪肉（東市来）のテリーヌ・尾崎牛（宮崎）ロースのタリアータなど、家庭では味わえない、外食の醍醐味をここでは存分に味わえる。また、大口の水田ゴボウといったこだわりの農家から仕入れた野菜料理にも注目してほしい。

会話を楽しみながらシェアして食べるのにふさわしい一皿は、質はもちろんボリュームにも満足できる。３・４人で数種をオーダーし、シェアすると一人平均5000円前後で、キャリアを積んだ本格イタリアンを存分に堪能できる。

ヴルカーノと言えばイタリアワインと連想する人も少なくはない。
種類豊富なだけではない。渡瀬氏の選ぶワインのセンスは抜群で、通の間でも評価は高い。

グラスワインも700円〜、白・赤・スパークリングと楽しめる。

スルスルと喉を通るカジュアルなワインから、ずっしりとしたワインまでシーンを選ばず、楽しませてくれる。会話・食事・好み・予算・前回飲んだワインと様々な観点から、その瞬間にピッタリのワインをチョイスしてくれるから安心して任せられる。


スマートな会話、色気のある身のこなしと、オーナーソムリエの渡瀬氏のサービスに世代・男女を問わず夢中になる。居心地の良さを感じさせるも、渡瀬氏のさりげない気遣いからだろう。

ヴルカーノでは本格イタリアンに合わせ、粋にイタリアワインを楽しんでもらいたい。