鮨 木島
福岡の閑静な住宅街・赤坂。
その中で、ひと際鮮やかな、木の味わいを感じさせる佇まいが「鮨 木島」だ。
2015年10月にオープンしたばかりの店内は、モダンでありながらも和の趣きを大切にした洗練された造りとなっている。
木々が織り成す美しい入り口を抜けると、ゆったりとした空間が広がる。一番はじめに目に飛び込んでくる、陶器のタイルの壁面。
「静」を基調とした店内で、「動」を感じさせる作品だ。手がけたのは、有田焼で200年の歴史をもつ7代目弥左エ門氏。優美であり荘厳な有田焼を木島で間近に接することができる。
店主・木島英太郎氏は、福岡で有名な老舗の鮨として知られる「やま中」で約20年修行をした経歴をもつ。
柱ともいえる鮮魚は、九州の地場のものを中心に自らが毎朝仕入れている。魚介の宝庫である福岡の近海で採れたものは、鮮度はもちろんのこと、鮨だからこそ味わえる魚本来のもつ旨みも申し分ない。
一粒一粒が際立ち、きゅっといい塩梅でまとめられたシャリに、しっとりと纏うネタ。
やま中より受け継いだ、お客様へ愛情を込めて鮨を握る心構えと培った確かな職人技を堪能してみてほしい。
鮨という和の伝統を一流のデザインで設計された洗練された空間。
ゆとりをもって配置されたカウンターで職人技を堪能、また気の置けないグループや、大切な人たちと自分たちのペースで鮨を楽しむことのできる個室のテーブル席がある。
writer:Chie